Testimonial: S.Ku.さん (Female/LSE MPA)

自己分析の過程で自分の中に眠っていたパッションが顕在化できた

 

私は、大学卒業から3年間、スポーツ専門のイベント会社にてサッカー日本代表の試合やFIFAの大会の運営の仕事を行っていました。国際大会を開催して、様々な海外の方と仕事をするうちに、私も国際社会で戦える国際人になりたい、と漠然と思うようになりました。また、サッカーで人と人が繋がってく様子に感銘を受けて、スポーツを通した国際貢献に取り組みたいと考えるようになりました。
最初は、大学院に入るというのは単なる憧れで、自分が将来社会で重宝される人材になるためにはもう一度学び直して知識をつけたいと思ったのと、世界各国からやってくるバックグラウンドの全く異なる人たちと同じ教室で学んでみたい、という興味でした。

そんな中、私がreveを知ったのはたまたまでした。前の仕事でお世話になった方とその友達を呼んで飲んでいたら、そこにreveのOBの方がいて、留学したいと話したところ、「ディスカッションパートナーは絶対必要だから紹介しようか、信頼できる人がいるから」と言ってくださいました。すぐにホームページから調べて、田中さんに連絡してスカイプにてお話しました。ただ合格する為のその場しのぎではなく、自己分析をして、最善の選択肢を考えていくということが面白そうだったし、自分がキャリアを築いていく上で重要なものになるだろうと思って、お世話になることにしました。(後からわかったのですが、既に知り合っている方の中でreve生が何人かいらっしゃいました。すごいご縁です!)

〈自己分析・ディスカッション〉
最初は、全てが漠然としており、具体的に学びたいことや将来像を強く持っていませんでした。それでは、全世界から志高くやってくる人たちに適わないのはもちろん、自分の将来の為にもよくないということを自覚し、毎日毎日自分は本当は何をやりたいんだろう、と問い続けました。自分の幼い頃からの出来事を表に書いて辿っていく作業をしました。田中さんとのディスカッションで、自分の行動の傾向がわかったり、子供の頃に憧れてた国連とか世界への興味などが思い出され、「自分はこうだったんだ」というような新たな発見もありましたし、自分がやりたいことの手がかりを見つけられました。

この過程では、新しいことを生み出したわけではありません。ただ、自分の中に眠っているパッションとか、自分では気づかない能力や趣向を顕在化していくために大変助けていただきました。自分で自分のことをこんなにもわからないんだな、と苦しかった時期も多いのですが、真剣に向き合ってよかったと思っています。

私の場合、大学で学んでいたことと進む大学院の専攻は大まかには同じなのですが、前職が全く異なる分野でしたので、キャリアチェンジ、に分類されると思います。私には専攻したい分野での経験や知識が足りなかったので、そこで何が求められるか、何に問題意識を持つかというのがわからなかったのが最大の困難でした。

田中さんにはその上で、今こんなところで働いてみたり、こんな勉強すればいいのではないか、というアドバイスもいただきました。時には厳しく、親身になってくださり、「今のままじゃ自分やばいな」、といつも思わせてくれる存在です。社会人になると、そんな存在もなかなかいないのではないかと思うので、大変感謝しています。

〈英語試験対策〉
私は帰国子女ではなく、留学経験もないので、英語の試験対策には苦労し、何度もIELTSを受験しました。数年前に一度お試しのつもりで受けたのもありますが、出願した年は、2月、7月、9月2回、10月、12月と6回も受けてしまいました。。。仕事をしていない期間もあったので、毎日一日中IELTSの勉強をしていた時期もありました。

金銭的な面もあったので、塾には通いませんでした。リスニングとリーディングは問題集を解いて、問題のパターンと解答の探し方をひたすらトレーニングし、ライティングやスピーキングは考えられるトピックをすべて洗い出した上で、例題を真似したり、自分で書いたり話したりしてみたり、ネットの添削サービスやSkype英会話も利用しました。田中さんには、勉強の進捗ややり方のアドバイスもいただきました。ようやくrequirement以上の点を取れた時は、本当に嬉しかったです。

〈エッセイ対策〉
大学院に受かるエッセイを書く、ということは、正直1年前の自分では考えられませんでした。reveのビデオ教材等で大枠を学び、日本語でディスカッションしてわかったポイントを盛り込んでいくという作業を数か月に及んで行いました。毎日そのエッセイを開いて、読み返しては違うなあ、と思い、英語カウンセラー(Lucinda)に見てもらって表現のヒントを得たり、カウンセラーからのアドバイスでも自分に違和感があれば、これは納得がいかない、と何度もやり取りをして、自分の後悔のないものに仕上げました。就職面接とは違って、学校側と対面で会うことがないので、このわずか1,000wordの中に自分の全てを盛り込むというのはとても難しいことでしたが、納得がいくまでぶつかって良かったと思います。

〈結果〉
結果、受験した学校の全てから合格を頂くことができました。合格の通知を受け取った瞬間は、あまり信じられなかったのですが、未来がパーッと開けたような気持ちで、本当に嬉しかったです。と同時に、身の引き締まる思いですが、信念と好奇心を持って、この機会を充実したものにしたいと思います。

これから大学院に行こうと考えている皆様にも、妥協しないでほしいと思います。少しでも気持ちがあるのであれば、真剣に向き合ってみるべきと思います。私は直感を信じる感覚派?な気がするので、その直感を詳しく語ることも、伝えることもできませんでした。私のように漠然とした気持ちを持っている方の方が多いかもしれません。しっかり働いてしっかり遊んでいる同級生を横目にコツコツと勉強や出願準備をするのは結構辛いことだったのですが、根気強く考え抜いて向き合った時間はとても有意義で本当に楽しかったなと思っています。