Testimonial: T.H. (Male / Indiana M.Sports Management)

留学は人生大きな決断、悔いのない出願準備を

私は長年、スポーツに関する仕事をしており、その中でどうしても仕事に関する知識を増やし、人脈を海外に広げる必要があると感じて、スポーツマネジメントを学ぶために留学を決意しました。しかし、偉そうなことを周囲の人間に公言していたにも関わらずその年の入学には失敗。自信をなくし、どうすればよいのかと迷っている時に出会ったのがReveカウンセリングでした。

Reveのカウンセラーとのかかわりの中には大きく3つの分岐点があったように思います。それはすなわち、私の大学院受験生活の分かれ道だったと思います。

(1)Reveにお世話になることに決めたこと
私は1年目の失敗をもとに、2年目はきちんとしたカウンセラーにつかなければと考えて探していました。都内の候補3つを回っていましたが、同じころ、別の人からの紹介でウェブでReveの存在を知りました。当時はskypeも使ったことがなく、直接顔を合わせることがないことに多少の不安もありました。
しかし、最初の話し合いで「この人に信頼して賭けてみよう」と思い切れる何かを感じました。今でもよく覚えているのは、「自分のキャリアを振り返り、これから何をするべきか考えたときに、留学するのがベストではないという結論に達したら、それでも結構です」とはっきり言われたことです。留学カウンセラーというのを超えて、人生を応援するという明確なスタンスが伝わってきました。
私の場合、受験者としては、大学側からすると大きな不安を感じる点が2つありました。カウンセリングの序盤で、それをどう克服するかを明確に示してくれたことが、留学への意欲と自信を取り戻すきっかけになりました。一つは大学時代の成績が悲惨な状況にあったこと。もう一つは、30代後半という高い年齢でした。前者に関しては、大学時代にどんな生活を送っていたのかを事細かに振り返り、自分のエッセイや大学の教授からの推薦状で、言い訳ではなく、きちんと説明するという手法を取りました。後者についても、国内外のスポーツの現場を見ることなど仕事の様々な経験の積み重ねから、留学を決意するにいたった経緯を丁寧に説明するストーリーをエッセイの中心に据えることで、しっかり説明できました。その後、出願した大学の教授からは、世界の20カ国ぐらいでスポーツを取材した経験があることは、他の出願者と比べて際立つバックグラウンドだったと言われました。大学を出たばかりの若者とは違うと、むしろアドバンテージになったということです。

(2)テスト戦略の決断
アメリカのスポーツマネジメントの大学院は大きく分けて2つの流れがあります。MBAの一部として教えている大学(Univ. Of Ohio, Univ. of Oregon, Arizona Statesなど)と、体育学部の中に入っている大学(Univ. Of Texas, Univ. of Michiganなど)です。前者は受験に際しGMATが、後者はGREが求められています。私は1年目の受験でGREを受けていたものの、取材の現場だけで、ビジネスそのものの経験がないことから、それを補強するためにMBAに属する大学も視野に入れていました。
受験校選びはすなわち、高額な授業料と2年間という貴重な時間をどこに投じるか決めることであり、現地の人にメールで連絡を取るなど情報収集にも3、4ヶ月かかりました。それと同時にテスト勉強も進めていたのですが、2つのテスト対策を行う負担は非常に大きく、なかなかスコアが上がらない苦しい日々を過ごしたまま、11月になってしまいました。12月からは出願書類の提出の締め切りが次々とやってきます。
その時に、田中さんから勉強量からして可能性の高いGREに専念するように強く勧められました。私としては出願校を減らすことは怖かったのですが、いつもはソフトな口調の田中さんが珍しく強い口調で、本気を感じました。受験希望者の好きなようにさせるほうが、カウンセラーとしては楽なはずです。そこを敢えて、ぐいっと方向性を決めるのは勇気がいることだと思いました。長い経験に基づいたアドバイスは確かでした。結果的には、GREに専念して勉強した結果、選考対象ぎりぎりの翌年2月にスコアがジャンプアップして、合格につながりました。

(3)最後の一押し
3月から4月にかけて、合否結果が返ってきました。5校に出願して結果は2勝3敗でした。ただ、合格、合格と来た後に、志望順位の高かった学校から不合格の知らせが立て続けにきたので、自分の心の中は達成感よりも敗北感が占めていました。自分のふがいなさに怒り、10日間ほどは、翌年再チャレンジしようかと真剣に悩みました。そんな自分の考えを田中さんにぶつけてみました。
自分としては、学びたい専門分野の教授がいるかどうかなど、細かいところにこだわってぐずぐずしていたのですが、アドバイスは、海外経験のない自分は新しい生活をスタートさせた方が大きく伸びるだろうとの内容でした。確かに、合格することが人生の目標ではありません。大学院で学び、仕事でそれを世の中に還元していくことが目標です。そのためには早くアメリカでの研究をスタートさせたほうがよいと伝えられました。多くの卒業生のそうした姿を見てきたからこその言葉だったのだと思います。それを聞いて、すっきりと、前向きな気持ちに切り替えられました。すべてに完璧な学校というのはなく、そこにあるリソースをいかに自分が使い切るかが大切なのだと今は感じます。アメリカでの生活を始めて短い間に、様々な国から来た、様々な専門分野の持ち主との交流が広がり、留学の意味を実感しています。

仕事を中断しての大学院受験は、誰の人生においても非常に大きな決断です。これを読んでくれた皆さんにも悔いのないように進められることを願っています。