Testimonial: S.U.さん (Male / Harvard MPA)

テスト対策とカウンセラーとのコミュニケーション開始は早めに

 

私は政府関連機関に勤めていることもあり、MBAではなく、MPA/MPPを目指しての出願でした。また、私費留学ではなく、雇用先による海外研修としての公費留学であり(といっても一部負担ですが)、留学期間は1年間に限定されていました。出願先は様々な理由から英国などではなく、米国の大学院に絞りました。特に似たような状況の方の参考になればと思い、体験談を残します。

 

1 REVEに申し込むまで(9月まで(出願校選定、TOEFL、GRE))
勤務先から海外研修の合格通知を受け取ったのは5月でした。最初に行ったのは、留学に関する様々なブログを見て、出願全体のイメージを掴むこと、及び出願校のリストを作成することでした。この過程で、今後の出願準備として、(1)TOEFLは出来れば105~110点取得、(2)GREは出来ればVerbal400点とQuantitative800点取得、(3)エッセイでは(ア)自分の価値観、(イ)経歴及び推薦状との一貫性、(ウ)志望校への想いを具体化すべき、などをノートに書き込みました。

出願校のリスト作成には、ブログとともにU.S.Newsの「Public Affairs」大学院ランキングを活用しました。上位20校ぐらいのウェブサイトを覗いて1年間のプログラムを探すとともに、各校の大まかな特徴と出願条件などを確認しました。なお、同ランキングに掲載されていない大学院もあるため注意が必要です。私が出願した大学院のうちでも、コロンビア大学の経済政策運営プログラム(PEPM)とジョンズ・ホプキンス大学のSAISは、「経済」や「国際関係」分野に位置づけられるためか、同ランキングには掲載されていなかったと思います。

このようなことをしているうちに、6月になり、TOEFLの受験を始めました。私は過去に1年間の米国留学経験があることや、仕事や家庭で英語を使う機会があるため、readingとlisteningの点数は比較的良かったのですが、speakingとwritingの点数には悩まされました。1回目、2回目の試験結果は100点以上だったのですが、3回目の試験結果が98点と分かってからは、「下手な鉄砲も数打てば当たる」方針に変更し、8月中旬から下旬はほぼ毎週のように試験を予約しました。結局、8月下旬の6回目の試験で109点(R30、L30、S24、W25)が出たため、これでTOEFLは止めました。試験費用がかかるとともに少し焦ることになったため、反省点としては、もう少し早めに準備すること、また特にwritingは練習すれば点数が上がると思うので時間をかけるべきだったと思います。

GREの試験準備は7月頃から始めましたが、最後まで悩まされました。まずはBarron’sの参考書を購入し、quantitativeの準備はこの1冊でほぼ終えました(ただし800点は最後まで取れませんでした)。verbalについては様々なブログで同書記載の4000語を覚えるべきとのアドバイスがあり、挑戦したのですが、どうしてもうまく覚えられず、続けられませんでした。結果的には、同書記載の重要333語、どこかのウェブサイトに掲載されていた1500語、そしてPRESENCE社の教材、と段階を経て単語を覚えました。なお、8月の1回目の試験結果はV390、Q760、AWA3.5であり、自分としては満足していたのですが、REVEと相談した結果、志望校を目指すためにはverbalが低いと判断して再受験しました。9月の2回目はV460、Q780、AWA3.0となり、今度はAWAが低いとして再受験。10月の3回目はV670、Q770、AWA3.0となり、AWAが低いままですごく悲しかったのですが、これ以上のverbalの点数を出す見込みはなく、時間もないため、これで提出しました。良かった点は、3回目の試験準備にPRESENCE社の教材を活用してV670が出たこと。反省点は、早めに準備すべきであり、また早めにREVEと相談すべきでした。特にAWAにはもっと時間をかけるべきでした。

2 REVEに申し込んでから(9月以降(履歴書,エッセイ、推薦状))
8月下旬、エッセイ作成に向けて、REVEを含めて2、3のコンサルタント会社/個人に連絡を取りました。私は海外に赴任していることもあり、(1)スカイプやメールで添削を受けられること、(2)ネイティブから添削を受けられること、(3)MPA/MPP出願者の添削をしたことがあること等を踏まえて選びました。REVEは、公共政策大学院に行かれた方のブログとREVEのウェブサイトを踏まえて、一番に希望していました。

9月上旬にREVEに申し込んだのですが、最初は履歴書の作成を行うと同時に、前述のGRE受験を続けていたため、エッセイに取り組んだのは10月中旬からでした。一度取組み始めてからは、Ceciliaさんからアドバイスをもらってはエッセイを直す日が続きました。頻度としては、1週間に1、2回ほどエッセイ案を修正してはCeciliaさんに送っていました。最初の出願校に提出するエッセイには一番時間がかかると思います。逆に言えば、最初のエッセイを作成すれば、内容が整理されるとともにエッセイ作成のコツが分かるため、最初のものほど時間がかかりません。振り返ってみると、私の場合、最初のものは8~9回、最初のものではなくても少し異なる趣旨のエッセイには4~6回、他は1~2回ほど、最終化するまでCeciliaさんとやり取りをしていました。

Ceciliaさんの強みは、なんと言っても質の高いアドバイスです。エッセイを審査する側にいたことがあり、何年ものアドバイスの経験があり、さらに日本人出願者の特性も把握しているためか、例外なく常に最高のアドバイスを頂いたと思います。メールのやり取りが中心のため、不明確な点があれば更なるやり取りをすることになり不満を感じるかと思いますが、Ceciliaさんのアドバイスは常に明確です。また、高い専門性の中に、Ceciliaさんの熱意も伝わってきます。本当に信頼を置ける存在であったため、Ceciliaさんから「これを最終版としてOK」とメールが届く時は、もう修正を重ねる必要はないと安堵し、気兼ねなく次のエッセイに向かうことができました(何校も出願する時には、このように区切りを付けられることは大きな助けになります)。これは補足ですが、Ceciliaさんのアドバイスを基に英文を1字1句見直す過程で、今後の大学院生活に必要となる英文力もかなり磨かれたと思います。Ceciliaさんの指導のもとで上手な表現方法を見つけていくこのエッセイ作成は、苦しいというよりもすごく楽しい経験でした。

なお、Motoさん及びCeciliaさんからは推薦状作成についても支援頂きました。また、出願プロセスの最終段階で1つの志望校からなかなか結果が届かずに、一方で他の志望校には入学意思の回答をしなければいけない時なども有益なアドバイスを頂きました。

3 結果
私は雇用先の海外研修ということもあり、どこかの大学院には絶対受からなければいけないとの思いから、計8校に出願しました(Columbia(MPA/PEPM@SIPA)、Georgetown(MPM@GPPI)、Harvard(MC/MPA@HKS)、Johns Hopkins(MIPP@SAIS)、NYU(EMPA@Wagner)、Princeton(MPP@WWS)、Syracuse(EMPA@Maxwell)、Michigan(MPA@Ford))。結果、自分でも大変驚きましたが、全校から合格通知を受け取ることができました。振り返ると出願校数が多過ぎたと思いますが、出願プロセスを始める前の不安感を思い出すと、やむをえなかったとも考えます。

4 振り返ってみて
振り返ってみると、REVEと出会えたことが成功の鍵だったと思います。REVEのCeciliaさんのアドバイスがなければ、志望校に行く切符を獲得できなかったと思います。反省点は前述のとおり複数ありますが、主に次のとおりです。(1)可能な限り早めにTOEFL,GREの試験準備をすること。特にwritingにはもっと時間をかけるべきでした。(2)自分でブログなどから出願全体のイメージを得たことは良かったものの、早めにREVEの経験豊富なカウンセラーと共有しておけばよかったです。そうすればGREで目指すべき点数やwritingの支援を早めに得られたと思います。(3)留学カウンセラーに依頼するのであれば夏前に連絡すべきです。申し込みが遅れると定員に達したために依頼できない場合も出てくるかもしれません。(特にREVEは、定員制なので。)

最後に、今後の人生を左右するであろう留学先の選定が希望どおりになったこと、また出願プロセスという自分を見直すとともにその表現方法を見つけていくという楽しい経験を与えて頂いたCeciliaさん、Motoさんに改めて感謝したいと思います。